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ホームページリニューアル 5つのポイント

ホームページリニューアル 5つのポイント

Shaer
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公開日:2023-08-24
最終更新日:2024-07-25

ホームページをリニューアルする理由はさまざまだと思います。
多くの場合は最初の制作や前回のリニューアルから数年ごと、大体3年~5年くらいでリニューアルをされているのではないでしょうか?しかし、時間と費用をかけてリニューアルをして、「うまくいった」と満足しているケースよりも、結果的には「思ったような成果が出てこない」「失敗だった」と感じているケースは少なくありません。

大企業と比べると、予算も大きく制限されてしまう中小企業や小規模事業者だからこそなおさら、「ホームページのリニューアルで失敗したくない」と考えると思います。

この記事では、ホームページリニューアルを成果につなげるための5つのポイントについて、そしてホームページのリニューアルを考えるべきタイミングについて解説をしていきたいと思います。

ホームページリニューアルを成果に導くためのポイント

まずは、ホームページリニューアルを「成果に導くためのポイント」について押さえておきましょう。そのポイントは5つです。

  1. リニューアルの目的(ゴール)を明確にする
  2. 目的に対する問題点や課題を把握する
  3. リニューアルの内容を決める
  4. URLが変わるコンテンツはリダイレクト設定をする
  5. 現状の「良さ」は残して活かす

この中で、最低でも1~3は制作に入る前に押さえておくことが望ましいと考えています。また、ホームページ制作業者に依頼するにしても、この部分に関しては整理できる範囲で良いのでまとめておきましょう。
というのも、実際の制作が始まってからここが二転三転してしまうと、プランニングからやり直すことになり、時間も費用もムダにかかってしまいます。

それでは1つ1つのポイントについて解説をしていきたいと思います。

1.リニューアルの目的(ゴール)を明確にする

リニューアルの目的を明確にしよう

まず大切なことが、ホームページのリニューアルをおこなう目的を明確しましょうということです。この「目的」が曖昧になっていると、リニューアル作業自体が思うように進まなくなってしまいます。

目的はさまざまかと思いますが、例えば問い合わせ数の増加や売上アップ、ブランディング効果の向上など、事業活動を進める上でホームページに求める役割を明確にすることで、リニューアル後の成果を見据えた具体的なプランやアクションに繋がっていきます。

また、リニューアルを行う目的が明確になったら、それ自体を社内の関係者や関係部署と共有することも大切です。
これを怠ってしまうと、制作進行中に方向性がぶれてしまったり、最悪の場合、完成間近で大幅な方針転換で最初から作り直しなんてことにもなりかねません。

2.目的に対する問題点や課題を把握する

次に、その目的に対して現在のホームページが抱えている課題を把握していきましょう。
例えば、「今よりも問い合わせ数を○%増やす」ことがリニューアルの目的だとしたら、現在のホームページの状況・状態をアクセス解析ツールなどを使って分析し、どのような問題点や課題があるのか?を洗い出し把握することです。

目的に対する問題点や課題を把握する

なお、ホームページの解析には、Googleアナリティクスやサーチコンソールなどの無料ツールを活用することで、感覚ではなく数値などに基づいた客観的なデータが得られます。もしも、現在のホームページにこれらのツールが設定されていない場合は、今すぐ設定してデータを収集しておくことをおすすめします。

また、アクセス解析を中心とした分析だけではなく、ユーザーと接する機会の多い営業担当者へのヒアリングや既存ユーザーへのアンケートなども効果的です。

問題点や課題が浮き彫りになってくることで、単なるデザインを刷新するだけのリニューアルではなく、Webサイト全体の構成や改修するコンテンツはどれか?や新たに用意すべきコンテンツはどのようなコンテンツか?なども見えてきますし、公開後の運営プランなども考えられるようになります。

3.リニューアルの内容を決める

目的と課題が明確になったら、それらに基づいてリニューアルの内容を決めていきましょう。

ちなみに、ホームページのリニューアルというと、ホームページ全体を作り変えるといった印象を持っているかもしれませんが、必ずしもそうではありません。

リニューアルの内容を決める

場合によっては部分的なリニューアル(特定のページだけ)で済む場合もあります。ですので、見つかった課題から、部分的なリニューアルだけで良いのかそれともサイト全体のリニューアルが必要となるのかも考えてみると良いでしょう。

例えば、「今よりも問い合わせ数を○%増やす」という目的に対して、分析した結果「あきらかにフォーム入力途中での離脱が多い」という課題が見えた場合、その原因を解消するための問い合わせフォームの改善だけで目的に近づけるかもしれません。そういった場合は、フルリニューアルするよりも、まずは問い合わせフォームを改善して結果を見ることから始めてみるのもありです。

一方、アクセスの多くが直帰・離脱で、お問合せフォームまで到達していないといった状況であれば、ホームページ全体の構成やデザインを含めたフルリニューアルを前提に内容を決めていくと良いでしょう。

ここまで3つのポイントを挙げましたが、絶対に押さえておくべきなのは、1つ目の「リニューアルの目的(ゴール)を明確にする」ことです。そのうえで、まずは見えている範囲で構わないので、2つ目の「問題点や課題を把握する」まで進んでいることが良いと思います。

弊社の場合になりますが、最初のヒアリングの際に最低でもそこまで進んでいれば、こちらでアクセス解析等を行いリニューアルプランをご提案いたします。

リニューアルプランが固まったら社内での合意形成を

リニューアルの内容が決まったら、先に「目的」の部分で触れましたが、社内での合意形成をしておくことがとても重要です。

特に社内の合意が曖昧である場合、制作が進行してからの手戻りが発生してしまいます。その結果費用が膨れ上がってしまったり、時間だけがかかり、いつまでたっても完成せずにリリースできないということにも繋がってしまいます。

4.URLが変わるコンテンツはリダイレクト設定をする

リニューアルの際、できるだけコンテンツのURLを変更しないことが推奨されますが、場合によってはURLが変更されることも考えられます。そういったコンテンツに対しては必ず301リダイレクトの設定をしなければなりません。

例えば、リニューアルでコンテンツを作り直すと、既存のコンテンツが残されていると重複コンテンツの問題が生じます。そうかといって、古いコンテンツをただ削除してしまうと検索エンジンからの評価も消えてしまいます

もし古いコンテンツが検索結果の上位に位置して多くのアクセスを集めていた場合、それらのアクセスを失うことになります。作り直したコンテンツがすぐに上位表示されれば良いかもしれませんが、そんな保証はありません。

そういった事態を避けるために、必ず301リダイレクトを設定して旧コンテンツの検索エンジンの評価などの情報を引き継がせることを忘れないようにしましょう。

5.現状の「良さ」は残して活かす

ホームページリニューアルを進める際、既存の質を維持することを意識するのは重要なポイントとなります。

例えば、現状でSEO面でも内容面でも特に問題のないコンテンツであれば、タイトルを変更したり、内容を無理に作り変える必要はありませんということです。
これは、不要な変更が検索順位に悪影響を及ぼすリスクがあるためです。

したがって、必要な変更がある場合でも、微調整やユーザビリティを向上させるための修正に留めるのが望ましいです。

また、タイトルタグやディスクリプションについても同じことが言えます。検索結果に表示される部分になるので、同じように現状で検索順位としても問題がないのであれば、変える必要はなく、そのまま活かしたほうが良いでしょう。

ホームページリニューアルのタイミングは?

ホームページリニューアルのタイミング自体は、3年~5年というケースが多いようですが、「前回から○年経ったからリニューアルすべきだ」というのは、基準としては曖昧です。ではどんな時にリニューアルを考えたほうが良いのでしょうか?その判断基準は以下の通りです。

  • ホームページの成果が減っている、または上がらない場合
  • デザインが古くて見にくい・使いにくい
  • コンテンツが増えてホームページが複雑になっている

と感じた時はリニューアルすべきタイミングだと思います。

ホームページの成果が減っている、または上がらない場合

お問い合わせや資料請求、商品の注文や来店の予約など、ホームページの成果が減っていたり、上がらない。そういった状態になっているとしたら、その原因を見つけ出し改善する必要があります。

そして、改善すべき要素がホームページのコンテンツやユーザービリティーに起因しているのであれば、コンテンツの追加や改修、デザインの刷新などリニューアルを行ったほうが良いでしょう。

デザインが古くて見にくい・使いにくい

良いコンテンツがあったとしても、ホームページが見にくかったり使いにくかったりすると、ユーザーはストレスを感じて離脱してしまい、結果として成果に繋がらないホームページになってしまいます。これではホームページの意義が失われます。

特に、作ってから長期間経っているホームページの場合、デザインの古さが原因で見にくく、使いにくいと感じられるケースは増えてきています。また、現代ではスマートフォンでの閲覧が一般的ですが、スマートフォンに対応していないホームページは非常に見にくくてストレスを感じてしまいます。

現代のインターネット環境に合ったホームページになっていない場合はリニューアルを検討すべきです。

コンテンツが増えてホームページが複雑になっている

ホームページを長く運営していると、取り扱い商品やサービスが増えたり、ユーザーに訴求したい内容が増えていくことで、コンテンツも増えてしまい、気がつくとホームページの構成が複雑になってしまっていることがあります。その結果、ユーザーが迷ってしまい、必要としている情報(コンテンツ)にたどり着くことができず、成果に結びついてこないという状態になってしまうことも。

こういった状態になっている場合は、やはりリニューアルを検討してホームページの情報を整理するほうが良いでしょう。
また、場合によっては、商品やサービスのカテゴリに応じてホームページを分ける(別ドメインで作成する)ことで、シンプルでわかりやすくなり、ユーザー目線で商品やサービスの情報を届けやすくなるのでおすすめです。

なぜ、ホームページのリニューアルで失敗してしまうのか?

ここまで、ホームページリニューアルを成果につなげるためのポイントとして5つ紹介させていただきましたが、逆にどんな場合にリニューアルに失敗してしまうのでしょうか。

ホームページのリニューアルに失敗する原因自体はさまざまなケースがありますが、弊社でも業務を通して感じることとして、例えば最初のヒアリングの際に「このまま進めると絶対に失敗するな」と特に強く感じるパターンとして多いのは

  • リニューアルの目的が不明確&丸投げ
  • ユーザー目線が全く無い
  • 公開後の運営について考えていない

これら3つのパターンです。

リニューアルの目的が不明確&担当者や業者に丸投げ

リニューアルの目的を明確にするというのは、成果を出すためのポイントの1つ目として挙げたわけですが、まさにその真逆の状況です。リニューアルの目的が不明確なので、当然のことながら、現在のホームページに対する問題点や課題も明確になっていない状態。この場合リニューアルすることが目的になってしまっている可能性があります。

こういった状態(明確な目的がない状態)でホームページ制作会社に依頼をしたとしても、納品された直後は「良いホームページになった」と思われるかもしれません。しかし、数カ月後あるいは数年後には「リニューアルしたのに何故ダメなんだ」となってしまうと思います。

そんなことにならないために、ホームページのリニューアルを検討する際には、まず最初に「なぜリニューアルするべきなのか?」を明確にすることです。そのためには、例えばあなたが社長だとしたら、自社の事業を進めていく上でホームページにはどんな役割を担って欲しいか?を考えてみれば良いと思います。そして、それが現状のホームページで実現できているか?を見てみると良いと思います。

ユーザー目線が全く無い

ユーザー目線が全く取り入れられていないと、ホームページのコンテンツが売り手主体になってしまいがちです。
もちろん、自社商品・サービスの優位性などを強くアピールしていくことは大切ですし、商品やサービスへの想いやこだわりもあると思いますから、それらを熱く強く伝えたいという気持ちもわかります。しかし、それだけではなかなか成果に繋がりにくいといえます。

なぜなら、競合他社も同じように自社商品・サービスの強みや優位性などはアピールしているからです。だから、それを伝えただけではなかなか抜け出すことはできないんですね。この商品・サービスを必要とするユーザーが欲しい情報は何か?どんなことが不安なのか?などを意識して、それに基づいた情報提供も必要です。

公開後の運営について考えていない

よく言われることですが、ホームページは公開してからがスタートです。

ホームページのリニューアルを行った公開後、しばらく経つと放置してしまうことは結構多いと思います。これは特に、ホームページを担当する人材に乏しい中小企業や小規模事業者で起こりがちですが、やはりホームページの更新や運用は、定期的に行うことが必要です。

更新頻度が低いと情報が古くなってしまうだけでなく、検索エンジンからの評価が下がりやすくなりますし、その結果ユーザーからのアクセス数が減少してしまうことがあります。そのため、リニューアル後もホームページの定期的な更新や運用が重要です。

また、「成果」という点に関しても、リニューアルに際して綿密に分析して、ホームページ構成やコンテンツ案を決めてホームページを作り上げたとしても、それが100%正解で放置していても理想通りの結果に導いてくれるということはないです。リニューアル後はホームページのパフォーマンスを計測し、その効果を測定して、必要であれば目的に向けて改善を進めていくということも大切です。

まとめ

ホームページのリニューアルは、単なるデザインの変更や情報の更新だけでなく、ビジネスの成果に直結する重要な取り組みです。特に中小企業や小規模事業者にとって、限られた予算の中でのリニューアルは成功させるためのポイントの把握が必要不可欠です。

記事の中で強調されたように、リニューアルの目的やゴールを明確にすることが、その他の要素(分析や具体的なリニューアルの内容など)を導く鍵となります。目的が不明確なまま進めてしまうと、結果的に方向性を失い、成果を上げることが難しくなります。

リニューアルのプロセスは多岐にわたりますが、初めのステップとして「なぜリニューアルするのか」という基本的な質問から始めることで、その後の流れや方向性を明確にすることができます。そして、その目的を基にしたリニューアルが、より多くのユーザーにとって有益であると同時に、ビジネスとしても成果をもたらすものとなるでしょう。

最後に、ホームページリニューアルは単発のプロジェクトではなく、継続的な運営と改善が必要です。リニューアル後もホームページのパフォーマンスを計測し、必要に応じて改善を進めていくことで、長期的な成果を上げることができます。

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竹口 享介
株式会社PLUS SPIRAL 代表| 2006年未経験で飛び込んだWEB業界。訳あっていきなりフリーランスでホームページ制作業として開業。2012年頃から本格的にWEBマーケティング学び、現在は中小企業や個人事業主向けにホームページ制作や集客をサポートするためのサービスを提供しています。テクニックだけに頼らない分析に基づき本質を押さえたサイト改善アドバイスを得意としています。

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