「ホームページを上位表示させるにはどうしたらいい?」「そもそもSEO対策とは?」と感じている方もいるのではないでしょうか。
SEO対策は、検索結果上位を獲得するために行なう施策のことです。具体的にはユーザーのニーズを満たすようなコンテンツを作成する、HTMLタグを設定する、表示速度の改善をするなどがあります。
しかし、色々な要素を考慮する必要があるため、SEO初心者は特に頭を抱える部分でしょう。
そこでこの記事では、SEO対策の概要や取り組むうえで最も意識すべきこと、3つの施策について解説します。外注した場合の費用相場も紹介しているため、ぜひ最後までご覧ください。
Contents
ホームページのSEO対策とは?
まずはホームページのSEO対策がどういうものかについて解説します。
SEO対策は上位表示させるために行なう取り組みを指す
SEOとは「Search Engine Optimization」の略称であり、日本語で「検索エンジン最適化」といいます。検索結果上位に自社のホームページを表示させるために行なう取り組み全般を指す言葉です。
大きく「コンテンツSEO」「内部対策」「外部対策」の手法に分類され、SEO対策もSEOも同じような意味で使われます。
SEO対策の目的や必要性
SEO対策の目的は、ホームページを上位表示させてアクセス数を増やし、売上アップやお問い合わせ数増加といった目的を達成することです。
seoClarityが2021年11月に発行したデータによると、日本国内の検索結果1~5位までのクリック率は以下のようになっています。
検索結果 | クリック率(日本の場合) |
---|---|
1位 | 13.94% |
2位 | 7.52% |
3位 | 4.68% |
4位 | 3.91% |
5位 | 2.98% |
集客力を上げるには、まず自社のことや提供しているサービスについて知ってもらわなければいけません。そして、そのチャンスを獲得する方法の一つが「検索結果の上位表示」なのです。
SEO対策のメリット・デメリット
SEO対策にはメリットだけでなくデメリットもあります。
SEO対策のメリット | SEO対策のデメリット |
---|---|
・長期的な集客が見込める ・認知度、ブランド力を上げられる ・蓄積したコンテンツは会社の財産になる ・ターゲットそうと一致するユーザーにアプローチできる | ・効果が出るまでに時間がかかる ・SEO対策をしたからといって上位表示できるとは限らない ・コンテンツ作成に手間がかかる ・検索エンジンのアップデートで順位が下る可能性もある |
SEO対策によってコンテンツが上位表示されると、検索結果から外れない限り集客効果持続します。有益なコンテンツを作り続ければ、ホームページ自体の評価も上がるでしょう。
ただしSEO対策の効果が出るまでに早くても3ヶ月程度、遅ければ1年ほどかかる場合もあります。短期間での上位表示は難しいと捉えておいてください。
SEOでは「ユーザーのことを第一に考えたコンテンツ作成」が最重要
SEOで非常に重要なのが「ユーザーのことを第一に考えてコンテンツを作成する」という意識を持つことです。
Googleが掲げている理念の中にも「1.ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。」という文章が記載されています。これはまさにユーザーファーストのことを示しており、10箇条のうち1番目に挙げていることから最も重要視しているものだと考えられます。
参考:Googleが掲げる10の真実|Google
そのため自社の利益を優先するのではなく、いかにユーザーにとって価値のある情報を提供できるかを軸に考えていきましょう。
事前に知っておくべきSEOの知識
SEOに取り組む前に、まずは以下の2点を把握しておきましょう。
SEO対策=Google対策である
日本国内の円作エンジンシェア率はGoogleが圧倒的であるため、SEO対策=Google対策と捉えておいてくだい。
statcounterが公開しているデータによると、2023年9月時点での日本国内検索エンジンシェア率はGoogleが77.74%でYahoo!が13.29%でした。
参考:Search Engine Market Share Japan|statcounter Global Stats
Yahoo!はGoogleのアルゴリズムを使用しているため、Googleで上位表示できればYahoo!でも上位表示が見込めます。そのためGoogleのアルゴリズム変更などに気をつけつつ、SEO対策を進めましょう。
ちなみに「アルゴリズム」とは、検索順位を決めるためのルールや計算方法を指します。
検索順位が決まる仕組み
Googleでは、以下のような流れで検索順位を決定しています。
- クローラーがWebサイトを巡回して情報を収集する
- 読み取った情報をインデックスする
- 200以上の評価基準によって検索順位を決める
「クローラー」はWebサイトの情報を取得・収集するためのロボットプログラムのこと。「インデックス」は収集した情報を整理し、検索エンジンのデータベースに格納することです。
低品質なコンテンツやGoogleのガイドラインに違反しているコンテンツはインデックスされない、もしくは検査kう結果に表示されない可能性があるため注意しましょう。
ホームページのSEO対策① コンテンツSEO
SEO対策は、大きく分けて「コンテンツSEO」「内部対策」「外部対策」の3つあります。ここではまず、コンテンツSEOについて解説します。
コンテンツSEOとは、良質なコンテンツを作成して検索結果からの自然流入を狙う手法のことです。主にブログ記事としてコンテンツを作成して実施することが一般的です。
上位表示を狙えそうなキーワードを選定する
コンテンツSEOで最も重要と言えるのがキーワード選びです。
あまり検索されないようなキーワードでコンテンツを作成した場合、たとえ上位表示できたとしても、ホームページへのアクセスは集まらず、お問い合わせ数の増加などはあまり期待できません。かといって多くの人が検索するキーワードは、競合サイトが強く上位表示の難易度も高くなります。
そのため適度な検索ボリュームがある、かつ上位表示が狙えそうなキーワードを選ぶのが理想的です。
また、キーワード選定の際には自社の見込み客になり得るであろうユーザーが検索する際に使用するキーワードか?が大切です。このことを無視した場合、上位表示されてアクセスが集まったとしても、自社の商品やサービスにまったく関心のないユーザーのアクセスだけが集まることになってしまいます。
なお、キーワード選定の際は、キーワードプランナーやラッコキーワードなどのツールが役立ちます。
ユーザーの検索意図やニーズをリサーチする
満足度の高いコンテンツにするためにも、ユーザーの検索意図やニーズをしっかりリサーチする必要があります。
GoogleやYahoo!を使って何かを検索するとき、そこには必ず目的があるはずです。例えば「肉じゃが 作り方」と検索するのであれば、肉じゃがの作り方を知りたい、「東京 観光」と検索するのであれば、東京都の観光スポットへ行きたいと感じているユーザーが多いと考えられます。
どのような往訪を求めて検索したのかを把握したうえでコンテンツを作成すれば、上位表示できる可能性が高まるでしょう。
検索意図やニーズを調べたいときは、競合サイトやサジェストキーワード、関連キーワードを確認するのがおすすめです。
競合サイトを分析する
検索結果上位に表示されているページ=検索ユーザーに役立つコンテンツとしてGoogleが評価したページです。そのため競合(上位)サイトを分析して、自社コンテンツに入れるべき要素を見つけましょう。
検索結果1ページ目に表示されているWebページには必ず目を通して、どのような内容で書かれているか?などを把握しておくことが大切です。
なお、競合サイト分析でキーワードを検索する際には、ブラウザのシークレットモードを活用することを忘れないでください。そのまま検索してしまうと、過去の閲覧履歴や住んでいる地域に基づいた検索結果が表示されてしまいます。
コンテンツの構成(骨組み)を作る
ユーザーの円作意図やニーズ、競合サイトを参考にしつつコンテンツの構成(骨組み=見出し構成)を作っていきます。
このとき、ただ単に上位サイトの情報をまとめるのではなく、隠れたニーズを満たせる情報や競合サイトに無い独自の情報を入れ込むことがポイントです。自社にしかない情報を追加して検索ニーズに対する網羅性や専門性を高めれば、Googleから良い評価を得られる可能性が高くなります。
なお見出し名は、パッと見ただけで書いてある内容がなんとなくわかるものにしましょう。
適切な文章を執筆する
コンテンツの構成ができたら、リサーチ内容を基に執筆していきます。このとき、「結論」→「理由」→「具体例」→「結論」という流れで書くと、わかりやすく伝わりやすい文章になるので意識してみてください。
「誤字脱字がないか」「想定ユーザーが理解できる言い回しをしているか」なども注意が必要です。
また古い情報のまま放置し続けていると、検索意図の変化や情報の陳腐化、高品質なWebページの登場によって検索順位が下がる場合があります。コンテンツの執筆後は定期的にリライトして情報をアップデートしていくことがベストです。
またリライトするコンテンツを探すには、Googleサーチコンソールの活用も効果的です。サーチコンソールを使ったリライトコンテンツの探し方はこちらを参考にしてください。
参考:Googleサーチコンソールの使い方。ホームページのSEO強化のために見るのはここ!
ホームページのSEO対策② 内部対策
2つ目に紹介するのが内部対策です。内部対策とは、ホームページの内部構造やコンテンツを検索エンジンに正しく認識してもらうために行なう対策を指します。内部対策の方法は次のとおりです。
タイトルやディスクリプションにキーワードを入れる
タイトルあディスクリプションには必ずキーワードを含めることが大切です。そうすることで、キーワードとの関連性の高いページであることを検索エンジンが認識しやすくなります。
このとき抑えておきたいポイントは2点です。
- タイトルは30文字前後、ディスクリプションは80文字前後にとどめる
- キーワードはなるべく前半部分に入れる
ユーザーが閲覧している端末によって多少異なるものの、長すぎると後半部分が省略されてしまいます。
HTMLタグを正しく設定する
ほとんどのホームページはHTMLと呼ばれるマークアップ言語で作成されており、その中ではさまざまなタグが使用されています。検索エンジンに各Webページの要素を正しく伝えるには、適切なタグを設定することが重要です。
例えば表であればtableタグ、箇条書きにはliタグを使用し、見出しには見出しの階層ごとにh1~h5タグを使用します。適切なタグの設定は、ユーザーの利便性が向上するというメリットもあります。
表示速度や見やすさを改善する
ホームページの表示速度や見やすさを改善すると、ユーザーの離脱率が低下して滞在時間を伸ばすことにもつながります。特に表示速度はGoogleが検索順位を決める指標の一つでもあるため、ぜひ押さえておきたい要素です。
表示速度を改善するには、画像の圧縮やブラウザキャッシュの活用、デザイン面の見直しを行いましょう。
ホームページをスマホ対応にする
パソコンのみに対応しているWebページをスマホで見ると、字が小さかったりレイアウトが崩れたりすることが多いです。そのためレスポンシブデザインを採用する、もしくはスマホ用のホームページを新たに作成して、スマホユーザーも使いやすいよう工夫しましょう。
また、2023年10月31日にモバイルファーストインデックスへの移行が完了したことをGoogleが発表しました。これにより、SEO対策では今後ますますスマホ対応が重要になると考えられます。 参考:Mobile-first indexing has landed – thanks for all your support|Google Search Central Blog
内部リンクを最適化する
内部リンクを最適化するメリットは3つあります。
- クローラーが各ページを巡回しやすくなる
- 関連性の高いページをつなげることでユーザーが知りたい情報を見つけやすくなる
- ユーザーの滞在時間が長くなる
ホームページ内で内部リンクを張り巡らせるには、アンカーテキストを設置したり関連記事のリンクを貼ったりするのが有効です。
お問い合わせボタンやホワイトペーパーのような出口となる要素も適切な位置に設定しましょう。
ホームページの SEO対策③ 外部対策
最後に紹介するのが外部対策です。外部対策とは、外部サイトからの評価を高めるために行う対策のことを指します。
被リンクの獲得を目指す
被リンクとは、外部サイトに貼られた自社サイトへのリンクを指します。検索エンジンは高品質なホームページからの被リンクを評価するため、獲得できれば上位表示につながるでしょう。
ただし大前提として「自分のホームページで紹介したい」と思ってもらえるような価値のあるコンテンツを作成する必要があります。そのためには、独自に調査したアンケート結果やレポートを発表したりプレスリリースを活用したりするのも効果的です。
SNSを活用する
現在はほとんどのユーザーがSNSを利用しているため、上手に活用すれば知名度アップにつながります。
本来なら検索結果上位に表示させない限り、なかなかコンテンツを見つけてもらえません。しかしSNSならコンテンツ作成後すぐに知らせることができ、拡散されればより多くのユーザーに届けられます。知名度を上げられるのはもちろん、被リンクやサイテーション獲得のチャンスを増やせるのです。
そのため、SNS運用には力を入れることをおすすめします。
ちなみにサイテーションとは、企業名や自社商品などがテキストのみで言及されることを指します。
かえって逆効果に!SEO対策のNG行動
以下のような行動はかえって逆効果となり、Googleのペナルティを受ける可能性もあるため絶対に避けてください。
- キーワードを無理に詰め込む
- 他サイトのコンテンツをそのまま転載、または酷似した内容を掲載する
- 低品質なコンテンツを量産する
- 自作自演で被リンクを獲得する
- 被リンクを購入する
ペナルティを受けると検索結果に表示されなくなる場合もあります。SEO対策は堅実に取り組んでいきましょう。
アルゴリズムの動向についても把握しておくのが望ましい
Googleは1年に2~4回程度、検索順位を決めるルールを大幅に更新・変更する「コアアルゴリズムアップデート」を実施しています。このアップデートによって検索順位が大きく上昇または下落する場合があるため、SEO対策だけでなくアルゴリズムの動向についても把握しておくのが望ましいです。
アップデート後に検索順位が下がった場合は、アルゴリズムの動向や順位が上がったWebページを確認することで検索順位回復のヒントが得られる可能性もあります。
SEO対策の費用相場
SEO対策にかかる費用の相場や対策内容、主な料金体系は以下のとおりです
SEOコンサルティング
- 費用相場:10~50万円/月(大規模サイトは100万円以上になる場合もある)
- 対策内容:キーワード調査・競合調査・コンテンツ作成指示・ライティング指示など
- 主な料金体系:固定報酬型
コンテンツSEO
- 費用相場:記事単価 × 本数(記事単価は執筆記事の文字数による)
- 対策内容:コンテンツ(記事)の作成
- 主な料金体系:固定報酬もしくは一括支払い型
内部対策
- 費用相場:10~100万円
- 対策内容:タグの最適化 内部構造の改善・ページスピードの高速化など
- 主な料金体系:一括支払い型
外部対策
- 費用相場:【固定報酬型】1~15万円程度/月・【成功報酬型】1~100万円以上/月
- 対策内容:被リンク獲得のための対策
- 主な料金体系:固定報酬型もしくは成功報酬型
ただし、SEO対策にかかる費用は自社サイトの規模や作業量などによって大きく異なるため、あくまで目安として捉えておきましょう。
PLUS SPIRALでは、SEO対策を含む「ホームページ制作プラン」(14万8,000円~)や、コンテンツSEOに特化した「SEOコンサルティング」などのサービスを提供しています。目標を達成できるようプロの目線からご提案いたしますので、気になる方はお気軽にお問い合わせください。
お問い合わせページはこちらです。
SEO対策が社内で難しい場合はホームページ制作会社への依頼も検討しよう
SEO対策はさまざまな点を考慮する必要があるため「社内だけで行うのは厳しい」と感じる場合もあるでしょう。そんなときは、ホームページ制作会社へ依頼することも検討してみてください。
ここでは、SEO対策を外部へ依頼するメリット・デメリットや注意点を紹介します。
SEO対策を依頼するメリット・デメリット
SEO対策をホームページ制作会社へ依頼するメリット・デメリットは以下のとおりです。
SEO対策を依頼するメリット | SEO対策を依頼するデメリット |
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・自社で行うよりも成果につながりやすい ・最新のアルゴリズムにも柔軟に対応してもらえる ・第三者視点からホームページを分析・改善できる 自社の業務に専念できる | ・費用がかかる ・SEOに関するノウハウが蓄積されにくい |
ホームページ制作会社に依頼すれば新たな人材を確保する手間がかかりません。しかし完全に任せっきりにする場合は外注先に依存する形となり、SEOに関するノウハウが社内で蓄積されにくいです。
SEO対策を依頼する際の注意点
SEO対策を依頼する際に注意したいのが「どのホームページ制作会社に依頼するか」です。
中にはサービス内容に見合わない高額な料金を請求してきたりGoogleのガイドラインに違反するような手法を使っていたりする会社もあるため、慎重に選ぶよう心がけてください。
外注先選びのポイントは以下の4つです。
- 自社と同じ業種(または業界)での実績が豊富か
- 担当者に対して「信頼できる」と感じるか
- 適正な価格設定か
- Webマーケティング全般に関する知識があるか
まとめ:現在抱えている課題によってSEO対策を自分で行うか外部へ依頼するかを決めると良い
ホームページを上位表示させたいならコンテンツSEO・内部対策・外部対策のいずれも忘れてはいけない要素です。効果が出るまでには時間がかかるため、地道に取り組んでいきましょう。
現在抱えている課題がなかなか解決できない場合は、外部への依頼を検討してもいいかもしれません。
PLUS SPIRALではホームページ制作やSEOコンサルティング、Web集客に関するご相談を承っております。お客様に寄り添ってサポートいたしますので、気になる方はこちらからお気軽にご相談ください。